リスケ申請中　新規借入

　リスケとは、返済減額もしくは返済猶予のことです。
　銀行から融資を受けている事業者が返済困難になった場合、リスケを申請して返済の負担を軽減することによって、事業の立て直しを図るための制度です。
　リスケを申請する場合には、リスケ期間中にいかにして立て直すのかを記した事業計画書など、いくつかの書類を提出する必要があります。

　しかし、リスケには一つ難点があります。
　それは、仮にリスケの申請が通ったとしても、銀行から与えられる減額・猶予期間は半年から1年ということが多いからです。
　事業を営んだことがある人ならわかるでしょうが、大きな会社でもない限り、零細企業や個人事業主が半年や1年で業績を回復させ、立て直すのはかなり厳しいものです。
　事業を継続させるためにリスケを行ったにもかかわらず、業績を回復できないならば何の意味もありません。

リスケ申請中に借り入れる手段がある

　どうしても立て直そうとするならば、どこからか事業資金を借りて満足のいく運営をし、赤字を減らしていく必要があります。
　しかし、基本的にリスケの申請中には新規借入をするのが難しくなります。
　これはもっともな話で、借金が返せないからこそリスク申請をしているのですから、そのような息も絶え絶えの会社にお金を貸してしまえば、貸し倒れのリスクが高いからです。

　では、全く借りる手段はないのかというと、そうではありません。
　たしかに、無担保・保証人なしでビジネスローンを借りようとしても、貸してくれるところはないでしょう。

　しかし、担保ありの金融業者を検討することによって、借りられる可能性があります。
　例えば、持ち家や会社の物件を不動産担保として提示することによって、貸してもらえる可能性があるのです。
　リスケ申請中ではない個人事業主や中小企業でも、まとまった金額の融資受けようと思えば難しいものです。

　しかし、担保にできる不動産があれば、状況は明らかに変わってきます。
　融資元としても、貸し倒れのリスクがかなり軽減されるからです。
　担保にする不動産によっては、500万円〜1000万円の融資を受けられる可能性もあります。

　立て直しのための新規事業を始めたい場合や、設備投資が必要である場合には、どうしてもそのくらいのお金が必要となることと思います。
　したがって、リスケ申請中でありながら、まとまったお金がなければ経営の立て直しがという場合には、不動産担保貸付業者を検討してみると良いでしょう。