公庫以外の自営業者の借入候補
国金(政策金融公庫)審査に落ちたとなると、ノンバンク系から借りる他ありません。
なぜなら、公共系は、銀行や信金よりも審査が甘いからです。
その国金審査に落ちたとなると、消費者金融、カードローンから借りるのが妥当でしょう。
国金に落ちたらどうすればいい?
個人事業主や小規模な会社において融資が必要になったとき、銀行のほかにも政策金融公庫(以下:国金)からの借入を検討している人は多いかと思います。
そして、銀行と国金の両者を秤にかけたとき、より借りやすいのは国金です(国金の条件面は後述します)。
銀行からの借入が一般的ですから、まずは銀行に融資を申請する人も多いかと思いますが、銀行は審査が非常に厳しく、審査期間も長いため、「とりあえず申請してみる」くらいでの申請が良いと思います。
また、融資実績や、それまでの取引がないと、融資は降りたものの、高めの金利での借り入れとなってしまうことが多いです。
銀行に比べると、国金からの借り入れの方が、金利面では圧倒的に有利です。
国金は政府系の金融機関であり、特に小規模な会社や個人事業に対する融資に積極的です。
営利ではなく公益を使命としている性質上、融資は行われやすいです。
ましてや不景気な昨今では、営利目的の銀行は貸し倒れのリスクを避けるためにも、審査はいっそう厳しくなっています。
そのため、相対的に公益目的の国金の需要が高まっています。
国金は様々な需要に対応しており、単なる会社だけではなく、農業や個人のクリニックなどに対しても融資を行っているほか、決算が赤字の会社にも融資をすることがあることで知られています。
ちなみに、国金では開業資金や創業資金の融資に積極的という特色も持っているため、必要の際には是非検討してみるべきでしょう。
国金審査が通らなかったら、ノンバンク系で借りる
国金が中小企業融資に積極的である反面、審査が簡単かというと、必ずしも簡単ではありません。
今では、審査時間は短縮され、最短で、3,4日で審査結果がわかるようになりましたが、何と言っても、借り入れ申し込みまでの準備が大変です。
書類がとても多いのが特徴です。特に、事業計画は綿密なものの提出が求められます。
銀行ですら、3%、4%の金利の中、1%台で借りられる場合もあるのですから、仕方ないといえば仕方ないですよね。
ともあれ、「今すぐ」の資金需要には応えてくれないのが、政策金融公庫です。
もし国金でも融資を受けられなかったならば、民間のビジネスローン(ノンバンクの事業者ローン)で借りるのが一番です。
なぜノンバンクの事業者ローンが借入をしやすいのかといえば、金利の高さに秘密があります。
銀行・国金・ノンバンクを比較してみましょう。銀行は金利が低いことがメリットですが、それだけにリスク管理が徹底しています。
つまり、十分に回収の見込みがある会社に貸し付け、低い金利を確実に回収するスタイルです。
国金は事業の総額に対して50%の自己資金があることが理想とされるほか、担保(保証人)も求められます。
これによってリスクが軽減されるため、融資に積極的という側面があります。
この二つに対し、ノンバンクは高金利です。
18%程度の金利設定になっていることが珍しくありません。
しかし、銀行や国金から融資を受けられなかった会社に対して貸付を行うことで、高い金利で収益をあげることを目的としているのです。
つまり、
- 銀行→金利が安いが審査が厳しい
- 国金→審査が甘めだが条件が厳しい
- ノンバンク→金利が高いが審査が甘い
ということであり、国金から借りられない場合でも、ノンバンクの事業者ローンならば借りられる可能性があります。