債務整理しか道はないのか?
債務整理には任意整理、個人再生、自己破産がありますが、記事のタイトルからも分かる通り、この記事を読んでいる人は既に債務整理を検討していると思います。
恐らくは個人事業を営んでいる内に、何らかの理由によって資金繰りができなくなり、どこからか借り入れをして自転車操業を続けていたら、ついに借金の返済が困難になったのだろうと思います。
単に資金繰りが悪化したというだけならばどこからか金を借りることをお勧めするところですが、債務整理を検討するほどにまで財務状況が悪化しているのですから、それもなかなか難しいところです。
私の知人も中古自動車店を営んでいたのですが、経営が悪化して多重債務に陥り、個人再生を行い、大手買取業者に買収されることで子会社として延命しました。
したがって、債務整理も一つの方法として検討するのは良いと思います。
しかし、だからといって「債務整理をするしかないのか?」といえばそうとも限りません。
カードローンの中には、多重債務者にも融資実績がある会社もあるのです。
もちろん、審査は厳しく融資されない可能性の方が高いでしょうが、一縷の望みをかけて申し込んでみると、もしかすると借り入れることができるかもしれません。債務整理の検討はそれからでも遅くないでしょう。
多重債務者が利用できるカードローン
まず、多重債務者の中でも、多重債務によって裁判がすでに起こっている場合には、カードローンを申し込んだところで融資が行われることは絶対にありません。
逆に言えば、そのような事業者に対して融資を行ってくれるという業者があるならば、それはほぼ間違いなく闇金などの危ない業者でしょうから、利用しない方が吉です。
したがって、裁判などが行われていないことを前提とするならば、様々な業者の「おまとめローン」を検討すると良いでしょう。
おまとめローンとは、多重債務をひとまとめにするカードローンのことであり、返済金額を圧縮することができます。
つまり、現在4社から借り入れており、月々4社に対してそれぞれ2万円ずつ返しているならば、返済金額は8万円になります。
しかし、おまとめローンでまとめたならば、そのローン会社のみに返済していけばよいため、月々の返済が楽になるのです。
こうすることによって、月々の返済を軽減することができ、軽減した分を事業資金に回すこともできるのです。
自営業者の方は事業は我が子のように可愛い物です。
それゆえ、最後まで諦めずに違法業者から借入してしまい、最後には倒産、または自殺という最悪のシナリオをたどることもあります。
そのようなことがないように、まずは金利圧縮、返済の軽減ということを考えてください。